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真昼の繁華街凍る 横浜の発泡事件

2009年11月07日

写真

事件があった現場付近は一時騒然となった=6日午後4時26分、横浜市南区吉野町3丁目、池田良撮影

  横浜市南区吉野町の繁華街で6日午後、突然起きた発砲事件。現場はマンションが立ち並び、商店が多く、保育園もある。県警によると、林賢二容疑者(62)らがいた不動産会社の応接室は、暴力団の事務所として2年前まで使われていたという。住民らから困惑や不安を訴える声が相次いだ。

  現場から60メートルほど離れたラーメン店の女性従業員(60)は午後3時過ぎ、外出しようとして警察官から「危ないので外に出ないでください」と言われた。一帯は通行止めになり、パトカーや防弾盾を持った警察官で埋め尽くされていた。「発砲と聞いて驚いたし、怖い。通行止めなのできょうは閑古鳥。営業しても意味がない」と話した。

  現場近くの菓子店主の男性(52)によると、午後3時ごろにパトカーが駆け付け、警察官からの求めに応じてシャッターを下ろした。その後、3人が撃たれ容疑者が自殺したという話を聞き、「恐ろしさが込み上げてきた」と表情を曇らせた。

  現場近くの保育園に男児(1)を預けている主婦(28)は会社にいる時、インターネットで事件のことを知り、保育園に問い合わせたという。園から「シャッターを閉めて安全対策を取っているので大丈夫です」と言われ、少し安心したという。「人通りの多い幹線道路沿いでこんなことがあるとは思わなかった」と語った。

  近くの主婦(53)は「テレビで現場が近所だと聞いて来てみたが、やっぱりあそこか」と漏らした。「暴力団関係者と接点があるという話も聞いた」という。

  現場に近い市営地下鉄吉野町駅は事件発生を受け、午後3時5分から同4時20分ごろまで、現場に近い出入り口2カ所を通行止めにした。駅員がほかの出口への誘導を行ったという。

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