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イエメン空爆、民兵ら40人以上死亡 サウジアラビア軍

2009年11月6日0時23分

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 【カイロ=田井中雅人】サウジアラビア軍は4日から5日にかけ、イエメン北部のイスラム教シーア派のザイド派拠点を空爆した。ロイター通信などによると、同派の民兵ら40人以上が死亡した。民兵組織掃討のため、隣国のサウジが初めて本格的な越境作戦に乗り出した可能性がある。

 サウジ、イエメン両政府は詳細を発表していないが、ザイド派民兵側によると、サウジ空軍機がイエメン領空に越境し、ミサイルなどを撃ち込んだという。AP通信によると、サウジ軍特殊部隊もすでにイエメン領内に派遣され、サウジ側国境付近の町には避難命令が出されたという。AFP通信はサウジ治安筋の話として、陸軍による地上侵攻もあり得るとの見方を伝えた。

 3日夜にイエメン側から越境した同派民兵らの銃撃でサウジの国境警備兵2人が殺害される事件があり、サウジ当局が強硬手段に出た可能性がある。

 イエメン北部で04年に始まったイエメン政府軍とザイド派民兵の戦闘は今年8月に拡大し、15万人もの避難民が発生している。ザイド派民兵側は4日、サウジ軍との戦闘の末、国境地帯の要衝を掌握したと発表。サウジ当局は危機感を募らせていた。スンニ派のサウジ、イエメン当局は、ザイド派民兵組織がシーア派大国イランの支援を受けていると批判している。

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