「プルサーマル」事実上開始
「プルサーマル」事実上開始 11/05 16:08

九州電力は、佐賀県玄海町の玄海原子力発電所で、プルサーマル発電用の核燃料を入れた3号機の原子炉をきょう午前、起動させました。

今月9日から試験運転を始め、来月2日には通常運転に入る見通しです。

九州電力はきょう午前11時に、玄海原発3号機の原子炉を起動させたと発表しました。

プルサーマルは、原発から出る使用済みの核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混ぜたMOX燃料にして発電所で再利用するもので、国の「核燃料サイクル」の柱に位置づけられています。

3号機の原子炉内では、きょう深夜からあす未明にかけて核分裂反応が連続して起きる臨界に達する予定です。

そして週明けの9日から発電の試験運転を始め、その後、国の最終検査を経て来月2日にも通常運転に入る見通しです。

玄海原発の入り口ではけさ、地元の住民や学生のグループが、安全性に対する不安を拭えないとして、プルサーマルの中止を求める抗議活動をしました。

また、佐賀県の古川康知事は、「県としては今後も、現場の作業状況や国の検査結果についてしっかり確認していく」というコメントを発表しています。