県は4日、政府の09年度補正予算の一部執行停止で減額された「地域医療再生計画」に東近江医療圏の整備計画を申請した。当初、100億円規模だった交付金が25億円に縮小されたため東近江市内の病院再編などを大幅に縮小、一部計画を白紙にして事業費を当初の約2割に減らした。
提出した計画によると、同医療圏再生の事業費を当初の約90億7000万円から約18億4000万円に圧縮。計画の柱となる東近江市内の市立と国立の3病院を再編して中核病院を整備する予算は約43億1000万円減の約8億3000円に絞った。また、近江八幡市立総合医療センターに約6億円かけて放射線治療装置を導入し、地域がん診療拠点病院指定を目指したが、この計画は見送った。
県医務薬務課は「計画の方向性は変えないように見直したが、病院再編をする東近江市の負担は重くなる」としている。【後藤由耶】
毎日新聞 2009年11月5日 地方版