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損賠訴訟:日赤など賠償1億円超 脊髄損傷、適切な検査怠る--神戸地裁判決

 脊髄(せきずい)損傷で下半身不随になったのは病院が適切な検査を怠ったためとして、兵庫県香美町の無職の男性(67)が、鳥取赤十字病院(鳥取市)を運営する日本赤十字社と担当の男性医師を相手取り、計約2億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、神戸地裁であった。下野恭裕裁判長は「医師が適切な時期にMRI(磁気共鳴画像化装置)検査などをしていれば正しく診断でき、悪化を防げた」として、両者に計約1億3900万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は03年4月、肩の痛みや高熱を訴えて同病院で受診。担当医師は頸椎(けいつい)症性神経根症と診断し治療したが、症状は悪化し、8月に別の病院で受診したところ、化膿性脊椎炎と診断された。すぐに手術を受けたが、下半身不随の障害が残った。下野裁判長は「症状は6月に悪化しており、その時点で別の病名を考慮して検査すべきだった」と述べた。

 鳥取赤十字病院の田中祐輔・庶務課長は「判決文を見ていないのでコメントできない」とした。【吉川雄策】

毎日新聞 2009年11月5日 大阪朝刊

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