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逃亡2年半、整形・市橋容疑者「手配写真と別人」

11月4日17時41分配信 読売新聞

逃亡2年半、整形・市橋容疑者「手配写真と別人」
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捜査本部が08年3月に公表した市橋容疑者の情報提供を呼びかけるポスター
 英会話学校講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん(22)の殺人・死体遺棄事件から2年半。

 死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者(30)が整形手術を繰り返しながら逃亡を続けているとみられることが4日、わかった。

 千葉県警行徳署の捜査本部に全国から寄せられた目撃情報は8000件超。初めて市橋容疑者に結びついた情報に県警は近く、手術後の市橋容疑者とみられる写真などを公開して、改めて情報提供を呼びかけることを検討している。

 「市橋容疑者に似た男が来た」。捜査本部は、10月27日に名古屋市内の病院から情報が寄せられてから、名古屋市内に捜査員を派遣した。捜査関係者によると、手術後の写真は、市橋容疑者の特徴だったまぶたや下唇の形が変わっただけでなく、ほおにあったほくろがなくなっていた。あごひげを生やし、手配写真より太っていたこともあり、市橋容疑者の特徴を目に焼き付けていた捜査関係者は「別人に見えた」と言う。

 捜査本部は愛知県警の協力も得て、男が抜糸のために再び来院する予定の月末に病院周辺を張り込んだ。しかし、男は姿を見せなかった。このため、名古屋市内の宿泊施設を調べるなど、行方を追う捜査に全力を挙げている。

 市橋容疑者は2007年3月26日、ホーカーさんが行方不明になっているとの通報を受け、自宅を訪れた船橋署員に職務質問を受けた際に逃走した。署員が市橋容疑者の姿を見失った東京メトロ・行徳駅付近の路上には、市橋容疑者の靴が転がっていた。

 翌日、千葉県警は殺人・死体遺棄事件として捜査本部を設置、市橋容疑者を全国に指名手配。警察庁は「公費懸賞金制度」の対象として、市橋容疑者逮捕に結びつく情報の提供者に100万円を支払うこととし、今年6月には上限となる1000万円に増額した。

 発生直後には、「大阪・西成区の公衆電話から両親がいる岐阜の実家に電話をかけた」などと、大阪に潜伏しているとの情報が寄せられた。

 また、市橋容疑者が事件前に知人と東京・池袋を訪れていることから、土地鑑がある池袋に潜伏している可能性があるとして捜査員を集中的に投入し、飲食店やホテル、風俗店での聞き込みなどを行った。

 これまで、有力な手がかりが得られなかったことから、市橋容疑者を追い続ける捜査員には「自殺しているのではないか」という見方も出ていた。

 ◆英国人女性死体遺棄事件の経緯◆

 【2007年】

 3月26日 ホーカーさんが行方不明になったと、英会話学校から船橋署に届け出。市橋容疑者のマンション自室のベランダでホーカーさんの遺体を船橋署員が発見。市橋容疑者は遺体発見前の職務質問中に逃走

 3月27日 市橋容疑者を死体遺棄容疑で指名手配

 5月7日 捜査本部が市橋容疑者が映った防犯カメラの動画を公開

 6月29日 警察庁の公費懸賞金制度の対象に

 【2008年】

 3月13日 捜査本部が市橋容疑者の変装を想定したポスターを公開

 3月18日 東京・池袋で「風俗店で働いている男が似ている」との情報があったが、捜査本部は別人と判断

 【2009年】

 6月29日 公費懸賞金を計1000万円に増額

 10月27日 名古屋の病院が「市橋容疑者に似た男が来た」と千葉県警に通報

最終更新:11月4日17時41分

読売新聞

 

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