木村が飯田を2度倒す 日本S・ライト級V8

2006年11月18日22時28分
木村が飯田を2度倒す 日本S・ライト級V8

 現役屈指の安泰チャンピオンだ! 18日夜後楽園ホールで行われた日本S・ライト級タイトルマッチは、王者木村登勇(横浜光)と2位飯田幸司(ヨネクラ)が熱戦を展開。木村は2回に的確な連打で2度倒し、その後挑戦者の執拗な抵抗を受けながらも3-0判定勝ち。5連続KO防衛こそ逸したものの、連続防衛記録を8に伸ばし、この階級の日本記録(桑田弘の10度)にあと2度と迫った。
 

  飯田も立ち上がりこそ危なっかしかったが、ダウンを喫してからは開き直ったような奮闘。持ち前のタフなハートでしつこく手を出し食い下がった。木村は5回に左目上を切り、試合の後半を通じて流血に苦しみながらの戦いをしいられた。スコアは97-94、96-93、99-92と3-0で木村の勝ちは文句なし。だが、「想像以上にハートがあった」(木村)という飯田の頑張りで、チャンピオンには楽な試合ではなかった。
 一度は海外で世界挑戦の話も進みかけた木村、来年も日本タイトルを守り続けながら、チャンスを待つ構えだ。
セミの10回戦ではWBA世界バンタム級14位福島学(JBスポーツ)が比国同級5位・ダニエル・マンシング(フィリピン)に一度はダウンを喫しながらも、3-0判定勝ちをおさめている。