家庭内暴力(DV)を繰り返していた夫(当時45歳)を射殺したとして殺人罪に問われた日島正子被告(47)に対し、大阪地裁は4日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役7年)の有罪判決を言い渡した。
横田信之裁判長は「自首したことに加え、深く反省もしている。再犯の恐れもなく、例外的な措置」と執行猶予を付けた理由を説明した。判決によると、日島被告は2008年6月16日未明、自宅で寝ていた夫の頭を拳銃で撃ち、殺害した。拳銃は夫が枕元に置いていた。
判決で、横田裁判長は「夫は木製靴べらで殴ったり、サバイバルナイフを首筋に当て『死ね』と脅したりしていた」などと夫が結婚当初からDVを繰り返していたと認定。「夫の命を奪ったことは極めて重大で、非難を免れないが、暴行は常軌を逸しており、同情すべき事情もある」と述べた。