市橋達也容疑者
千葉県市川市で07年3月、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で全国に指名手配されている市橋達也容疑者(30)とみられる男が先月に大阪府内の病院を訪れていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。整形手術を受けており、再び病院で受診する可能性があるとして、千葉県警は大阪に捜査員を派遣し、行方を追っている。
捜査関係者によると、市橋容疑者とみられる男は10月下旬、整形手術のために病院を訪れ、手術を受けた。黒っぽいニット帽をかぶり、無精ひげを生やしていたという。
男の姿が映った病院での画像を県警で分析した結果、目の位置など顔の特徴や身長などから、県警はこの男が市橋容疑者である可能性が極めて高いと判断しているという。
男は同月31日にも診察の予約を入れていたが姿を見せず、その後も病院に現れていないという。
事件発生から2年半がたつが、写真を含めて市橋容疑者の足取りにつながるような情報は初めてとされる。県警はこれまでにのべ約10万人の捜査員を投入するなど市橋容疑者の発見に全力を挙げていた。今年6月からは、警察庁が市橋容疑者の逮捕につながる情報の提供者への報奨金を100万円から全国で初めて最大1千万円まで引き上げている。