米空母艦載機の岩国移転に反対する「米軍再編を考える市民大集会」が2日、岩国市民会館であった。住民団体などの主催で、新政権に対し、移転撤回などを求めるアピールを採択。艦載機移転は受け入れられないとの意思を示すため、全員で「×」のマークを掲げた。
約900人が参加。民主党の藤谷光信参院議員(比例)と井原勝介前市長が10月、平岡秀夫衆院議員(山口2区)とともに防衛、外務両相に面会し、移転見直しを求めたことを報告し、井原前市長は「声が十分に届く。今こそ政治を動かそう」と述べた。
米軍基地を抱える神奈川、沖縄県から衆参議員3人が登壇し、元同県読谷村長で社民党の山内徳信参院議員(比例)は「日米両政府にどんどん訴えなければ目的達成は難しい」と連帯を呼び掛けた。
採択したアピールには、移転撤回のほか、愛宕山地域開発事業跡地を米軍住宅など米軍に提供しない▽移転と引き換えの民間空港再開は中止する―を盛り込んだ。
【写真説明】艦載機移転撤回を求め「×」を掲げる参加者
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