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和平交渉、パレスチナ側に譲歩促す クリントン国務長官

2009年11月1日20時2分

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 【エルサレム=井上道夫】パレスチナ和平交渉の早期再開を目指すクリントン米国務長官は31日夜、エルサレムでネタニヤフ・イスラエル首相と共同記者会見し、「(交渉再開の)前提条件はない」と述べた。イスラエルによる占領地での入植活動の全面凍結を交渉再開の条件とするパレスチナ側に譲歩を促す姿勢を示した。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は、イスラエルによる入植活動の全面凍結を交渉再開の条件に掲げている。仲介役のオバマ米政権も全面凍結を求めてきたが、イスラエルは拒否。米国は、イスラエルが検討している部分凍結より柔軟な提案を右派主導のネタニヤフ政権から引き出すのは難しいと判断し、パレスチナ側に譲歩を求めていく方針に転換したとみられる。

 クリントン氏は共同会見で、ネタニヤフ氏が入植活動の部分凍結を提案していることを「前例がない」と評価。「我々は交渉を始める地点に立っている」とも述べ、双方に早期交渉再開を促した。

 一方、クリントン氏はイスラエル訪問に先立つ31日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでアッバス氏と会談した。AFP通信によると、同席したパレスチナ解放機構(PLO)のエラカート交渉局長は、クリントン氏が示した提案はパレスチナ側が求める全面凍結とはほど遠いとして、交渉再開には応じられないとの姿勢を示した。

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