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大阪・中之島のダイビルを建て替えへ

2009.10.26 21:31

 ダイビルは26日、大阪の大規模オフィスビルの“草分け”として知られる現ダイビル(大阪市北区中之島)を11月末から解体し、平成25年春に高さ110メートルの高層ビル「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」(地上22階地下2階)に建て替える計画概要を発表した。近代建築史でも高く評価される建物のレンガや石材を外装材として再利用して外観を低層部で復元するのが特徴で、佐藤博之社長は「ほぼ原型通りに復元し、その上に新しい高層ビルをつけ足す」と説明している。

 大正14年の建築(本館)以降84年が経過した現ダイビルは老朽化が進み、耐震性や居住性の問題からテナントビルとしての運営が困難になっていた。ダイビルは平成9年から、関西電力グループとともに旧関西電力本店ビル跡地と現ダイビル周辺の「中之島3丁目開発」に着手、すでに関電ビルディングと中之島ダイビルが完成している。

 現ダイビル跡地に建てられる新しい高層ビル(約4万8000平方メートル)は低層部と高層部の2層構造。現存ビルの外装に使っているレンガや石材などを可能な限り保存して、新しい建物の低層部に外装材として再利用する。

 高さ(約30メートル)や船の舳先を思わせる独特の形状を再現し、内装も床タイルを有効活用するとともにエントランスホールのデザインも取り込む計画で、高層部は軽快なデザインを採用することで低層部を引き立たせて、建物全体のバランスを重視した外観を目指す。投資額は200億円規模を見込んでいる。

 中之島周辺では、ダイビルなどの再開発に加えて高層マンションや複合高層ビルの建設も相次ぐ。

 大京と京阪電鉄不動産などが建設した高さ116メートルの34階建てタワーマンション(総戸数343戸)では9月から入居がスタート。京阪が大林組と共同で計画する高級ホテルやオフィスビル、商業施設などが入居する複合商業施設も24年度の開業を目指す。

 開業1年を迎えた京阪・中之島線の1日当たりの乗降客は当初予想の約8万人に対し約3万人にとどまっているが、ダイビルの佐藤社長は「再開発の進展と新線がいっしょに中之島のにぎわいを創出できる」と強調する。

 今年3月完成の中之島ダイビルでは5千人が働いており、新ビルでも3千人規模が働くとみられる。新ビルの開発と新線が街づくりにおよぼす相乗効果が期待される。

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