古都狂奏曲 (第三章)   仮想空間的現実~獣たちのお祭り~

この物語は完全なるフィクションであり、実在する人物・団体には一切関係ありません


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カテゴリ雑談 [大学学部・研究] “【集団強姦】京都教育大 12回生【示談・隠蔽】”
339 名前:古都狂奏曲①[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 15:05:25 ID:???



俺の名前は窪田彰雪、世間で言うFラン大学の3回生だ。
風呂から上がって、自室のベッドの上からリモコンでテレビをつけると、
ぬらりひょんという妖怪に似た爺がインタビューに答えていた。
いつの間にかまた総理大臣が変わってたみたいだ。
でも、そんなことは俺にとっては全くの無関係ない話で、
俺の生活は相変わらず、友人とのたわいのない会話と快楽の探求とギャンブルで埋め尽くされていた。
どこかの国の悲しいニュースも右から左に抜けていく。
なし崩しにヤってしまったアメフトの後輩クニとは、引き続き爛れた関係が続いていたし、
磯川の持ってきた合コンでお気に入りの女の子もできた。
魚群リーチが頭の中を駆け巡るような恋愛もしてみたいとは思う。
だけど、苦しい思いをするのは嫌だ。

リモコンで一通りチャンネルを変えた後、面白い番組もないので、nixiをチェックすることにした。
nixiというのはソーシャルネットワークの一つ。日記を公開したり、仲間同士でメッセージを送りあったりできる。
机の上のパソコンを立ち上げて、ログインするとすでにいくつかメッセージが届いていた。
「先輩、昨日、どこに行っていたの?」クニから。
「明日また、部室で待ってるから」クニから。
「師匠!最近跳田行ってませんねぇ」磯川から。
「明日練習ちゃんと来いよ!」アメフト部の上野から。
日記にも当たり障りのないコメントがついていたので、適当に返しておく。
言葉が重くならないように、相手にキツくとられないように、
言葉を選んで、絵文字を使ってごまかして。
コメントを書くときも、メッセージを送るときも、いつだって俺は本音を書かない。
そのくせ、足跡という誰からのコンタクトを気にしてる。コメントやメッセージを待っている。
寂しさがまぎれたり、暇つぶしにはなるけれど、ストレスや疲れが溜まったりもする。
それでもビールを飲みながら、馬鹿なことを書いている時は結構楽しいし、
誰かといるような気分にはなれるけれど、何かが違うような気もする。

ベッドの上に寝転がり、昨日の女の子とのデートを思い出した。
次回はヤれるかもしれない。・・いや、ヤろう。呑みに誘うのがいいかなぁ
などと思いを巡らせて下半身を熱くしていると、携帯からメールの受信音が聞こえた。
・・クニからだ。「明日待ってるからね」と書いてあった。
俺はクニが少しだけ鬱陶しくなってきていた。でも、手軽な性の捌け口は手放したくなかった。
クニのことは時々はかわいいと思っていたし、懐かれて悪い気はしない。
あー、明日もクニとヤるのかぁ。なんだかなぁ。・・気持ちよければなんでもいいけど。
あれこれと深く考えるのは、面倒だ。「わかった」とだけ簡潔にメールを返信する。
明日もたぶん、今までと同じ一日なんだろう。このときの俺は何もわかっていなかった。

練習が終わって少し時間をつぶしてから部室に入ると、クニが一人で俺を待っていた。
「あのね、俺ね、先輩とセックスしてること、みんなにしゃべっちゃった」
 邪気のない顔でにっこり言う。
「そしたらね、みんなも先輩とヤりたいって。ね、いいよね?」青ざめて言葉も出ない俺。
部室の戸が開いて、入ってきたのは、原野と磯川。磯川が声をかけたのか陸上部の竹内さんと
同じアメフト部の上野と田端、なぜかサッカー部の小畠。

7人がかりで押さえつけられて、好き勝手にされて、抵抗も出来なかった俺。
今まで仲間だと信じてたやつらが、次々と襲いかかってくる。
驚きと恐怖で声が出ない。喉のところで、息が止まって思うように発声できない。
・・おい、磯川、お前のこと、俺は好きだったよ。大事な友達だと思ってたよ。
・・原野、お前までなんでこんなことするんだよ。真面目で優しいやつだっただろ。
・・竹内さん、年上のあなたがどうしてこんなことをするんですか。
・・上野、今までアメフト一緒にしてきた仲間だろ。
・・田端、お前、後輩だろ、助けろよ、助けろよ、なにしてるんだよ。
・・小畠、何しに来たんだよ、なんでここにいるんだよ。
みんなで反応する俺の体を見てあざ笑ったり、見られたくない体の部分をじろじろと広げて観察する。
わずかばかりあった男としての矜持も、オスとしてのプライドもめちゃくちゃにされる。
全てが終わった後、俺の世界は、ファインダーを通して見る景色に変わっていた。

「先輩が悪いんだよ、先輩が悪いんだ、俺がいるのによそ見するから悪いんだ、
俺だけでいいのに、俺だけでいいのに」
言葉も発せず、指一本動かせない俺の額をなでながら、何度も何度も繰り返す。
「先輩だって、楽しんでたでしょ。3回も達ってたじゃん。俺もがんばったし」
クニの言葉が素通りしていく。
汚れた身体をクニが濡れたタオルで拭き、服を着せた。
「帰りますよ、先輩」俺の腕を引っ張り、自分の背に乗せる。
部室の扉をあけると、そこには見覚えがある物体があった。
・・これ、なんだろ?・・・・・・ちさめだ。
モノのくせに生意気にも俺に向かって話しかけてくる。
「お邪魔が入るといけないから、見張ってたんですよ。協力したんですよ?
感謝してくださいね。それにしても、かなりお楽しみのご様子でしたねー、
体が開発されて敏感になったんじゃないですかぁ?次回は甘い声を聞かせてくださいねー、
前立腺は回数をこなす毎に・・・・」
醜悪な表情でセンスのない服を着たその置物は、わけのわからない言葉を延々と垂れ流している。
クニに背負られている俺は、その汚い人形の口元をただじっと見ていた。
子供の頃、学校に来た腹話術の人形に似ているなと意識のどこかで思った。