古都狂奏曲 (第二章) この愛に乱されて~まさかの下克上?!~
この物語は完全なるフィクションであり、実在する人物・団体には一切関係ありません
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カテゴリ雑談 [大学学部・研究] “【集団強姦】京都教育大 10回生【示談・隠蔽】”
939 名前:古都狂奏曲①[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 01:28:06 ID:???
俺の名前は窪田彰雪、世間で言うFラン大学の3回生だ。
アメフト部の後輩、クニとの突然ラブアフェアから1週間。
だが俺の生活は特に変わったこともなく。夏の終わり。秋の気配。
ぼーっと学内を歩いていると、俺を追い抜いたはずの磯川が逆さ競歩で
「ファンキー!ファンキー!」と言いながら近づいてきた。
・・たまには、こいつみたいに生きてみたいと思う。なんの悩みもないやつ。
奇跡の鈍感力。明るくて能天気で単純で、女にモテることしか考えてない。
ノリだけでしゃべり、ノリだけで行動する男だ。
「ね、聞いた?合コンの話聞いた?自治会絡みで硬いけど、なつちゃん来るから大丈夫、大丈夫。
かわいい子連れてくるっていってたよよ~ん、持ち帰れるかもよよ~~~ん」
・・お、お前なぁ、あいつが自分よりかわいい子連れてくるわけねーだろ
・・やたらと自己顕示欲が強い、その立派な志は髪型にまで表現されているなつの容姿を思い浮かべて、
俺の気持ちはどんよりしてしまった。
作り上げた髪の毛は天に向かってトグロを巻きながら高く聳え立ち、
それに比例してプライドも天を突き抜ける勢いの女、なつ。
顔・知性・家柄などが自分より高い女は一人も側に置かないくせに、
異性には常にハイクラスを求める。俺らの大学の男なんかみんなゴミだろ、
あいつから見れば。それとも誰かの顔が気に入っているのか。
・・まぁ、誰か気に入ったやつがいたら、その男の前だけでは
「なつねぇ、なつねぇ」と媚びるのでわかりやすいんだが。
「月末だからねー、おしゃれして来てちょ」そういうと、
磯川は今来た道を器用にも逆さ競歩で戻っていった。
磯川は俺とは反対側にいる人間だと思う。磯川は思っていることがすぐ外にでる人間だ。
悪く言うと浅慮そのもので体育会系にはよくいるタイプ。
後輩、原野は、その点俺と同じ匂いを感じることが多い。
次男の俺は、外面がやたらよく、愛想よく人に接する。原野は少しおとなしいが、やはり穏やかだ。
人にあからさまに意見を言い、歯向かうよりも同調していた方が波風も立たず、自分も楽に生きられることを知っている。
親のひいたレールをそのまま進もうと思うのも、そこから外れようと思わないのも、
特にしたいこともないからで、原野もやはり同じなんだろう。
サーカスの象は小象の頃から檻に入れられると、成長しても檻を破ることはしない。
庇護してくれる大きな親を振り切って飛び出すことも出来ない俺や原野。
では、俺は本当は何がしたい?どんな風に生きていきたい?・・わからない。さっぱりわからない。
・・急にクニに会いたくなる。もう何も考えたくない、考えるのは面倒だ。
ただただ・・ああ甘酸っぱい恋がしたい!
思い立ちクニにメールしてみた。「部活が終わったら、部室に一人で残ってろ」とだけ。
顔文字も入れないシンプルな文章になってしまったのは、柄にもなく照れたからで。
そうだ、救急箱からワセリンをパクっとかねーとな。何も考えたくないときはセックスに限る。
部活が終わり部室に入ると、急に何かの物体がタックルしてきた。
な、なんだ?クニ?腰に抱きついてきたクニを呆然と見つめる。
「先輩!お、俺、勉強してきました!インターネットでたくさん調べてきました、もう大丈夫ですっ!」
・・なにが大丈夫なんだ?とにかく今は、俺を見上げた顔が蒸気している。
鼻息が闘牛のように荒いクニが怖い、怖い!この間のかわいいクニはどこに行った?こいつは誰だ!
「2chの同性愛サロン板にも行って諸先輩方の意見も聞いてきましたよ!親切に教えてもらえましたよ!
これがあれば、ヤれます!デキます!愛する先輩に痛みを感じさせることはありません!俺も、俺も、男になりますっ!!!!」
・・いや、お前は今のままでも十分男だよ。何がどうして、俺がクニに少しずついろんなことを仕込もうとしてたのに、
いきなりこんなことを言い出してんだ?抱きつかれたクニの右手に握り締められていたものを見ると、それは何やら液体ボトルのようだった。
しかもボトルを握っている手がブルブルと震えてる。
「わかった!わかったから、とにかく落ち着いてくれ!」叫ぶように俺がいうとクニが突然オイオイと泣き始めた。
「お、俺は、俺は、先輩が俺にこーいうのを求めてると思って、
必死に調べてきたのに、用意してきたのに・・先輩からの誘いを待っていたのにぃぃ・・」
泣きじゃくるクニが愛おしくて指で頬をなでようとした。
・・・・・・・・・・あ、あれ?・・・・・・・・・
その瞬間、俺はあることに気がついてしまった。
・・クニは泣いていない!こ、こいつ嘘泣きしてやがる!!!!!!!
「あ、バレた?」素の表情になるクニに、俺は息を飲む。・・迂闊だった!こいつはこういう性格だ。
「先輩、大丈夫ですよ、俺が天国に連れて行ってあげますよ」悪魔の笑みを浮かべて、クニは俺のシャツに手をかける。
「やめろ、クニ、正気になれ!やめろ、やめるんだ!!」俺は必死に抵抗した。
「先輩、わかってますって。上島でしょ?ダチョウさんでしょ?」
どこからか用意したのか、登山用のロープみたいいなものが視界の片隅に映る。
「おとなしくしてくれないと、縛りますよ、セ・ン・パ・イ」
恐怖に引き攣る俺を押し倒して、クニが馬乗りになってくる。
「た~すけて!違う、クニ、違う、やめろ!やめろ!」
・・いや、これじゃだめなのか?上島なのか、そうなのか?
「もっと、クニ。して、して、クニ」
「やっと素直になってくれましたね」クニはにっこり微笑むと今度こそ全力で挑んできた。
狂宴終えて茫然自失した俺をクニは強く抱きしめる。
「先輩、俺、何があっても先輩を守ります。どんなときも俺が盾になりますからね」
そういうとすっかり大人の男になったクニは、激しく口づけてきた。
「先輩のここ、たけのこの里みたいでかわいいっすね」と失礼なことを言い、触ったりもする。
ケツの痛みに耐えながら身支度をして、部室を出た瞬間、
振り向くとそこには、怪しい笑みを浮かべたメガネ女ちさめが立っていった。
「毎日張っていたんですよ、ふふふ」俺は自分の背中に冷たい汗が一筋流れるのを感じた。