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ネットで旅予約、便利でもトラブルも急増

10月31日0時35分配信 読売新聞

 インターネットを利用して航空券を購入したり、ホテルの宿泊を予約したりする人が増えている。

 パソコンや携帯電話でどこからでも利用できる便利さの一方で、契約を巡るトラブルも増えている。

 国民生活センターによると、ネットでの航空券購入を巡る2008年度の苦情相談件数は322件で、3年前の3倍以上に増えている。寄せられた相談の一つ、60歳代男性の事例によると、今年8月にネットで格安航空券を購入した際、搭乗日を間違って入力してしまった。旅行会社にすぐに誤りを申し出たが、変更も払い戻しもできないと言われた。

 ネットでホテルや旅館の宿泊を予約する際のトラブルも目立つ。08年度の苦情相談件数は124件で、やはり3年前の3倍近い。30歳代の女性の事例では、今年5月、ネットで旅館の予約をしたが、画面では「予約ができなかった」と表示された。別の旅館に宿泊したが、後日、その予約できなかった旅館からキャンセル料を請求された。

 消費生活相談を行っている日本消費者協会の広重美希さんによると、ネットでの契約の場合、契約の成立時期を巡る勘違いからトラブルになるケースも多いという。

 ウェブサイトで商品を購入する場合は、申し込み画面に入力し、確認画面を見て、承諾画面に切り替わったら、契約が成立する。確認のメールが送られてくるとは限らない。メールが来ないので契約は成立していないと勘違いしている人もいる。

 広重さんは「ネットでの契約は、便利さの一方で、トラブルに巻き込まれる可能性も高い。安易に契約をせずに注意事項をきちんと読むことや、信頼できる業者を選ぶことが大切」と注意を呼びかけている。

最終更新:10月31日0時35分

読売新聞

 

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