スケジュール
まじめな私
将棋の話
(写真提供:弦巻勝氏)

会 長 回 想 録
事実を正直に書く

 私が日本将棋連盟の会長に就いてから5年目になります。自分のやってきたことを、なぜそうしたか、という感想を入れながらつづってゆきたいと思います。
 正直に書いてゆきますし、全て実名が出てきます。クレームが来るかもしれません。ネット上で書いたことが不適切であれば「修正しました」とお断りしたうえで削除があるかもしれません。

初めに
 一番大きなことは財政です。これが重要で、収入を増やし、支出を減らす。何をしたかを順に書いていきます。中でも名人戦共催案の辺りは、私の人生で最も厳しいときでした。
○毎日新聞社は怒っている(当り前です)
○著作権侵害では訴えられている
○週刊誌ではスキャンダル記事が出る
○女流分裂問題が持ち上がる
○実はもっと大きなことがいくつかあって、これも書いてゆきます。
 これらはひとつひとつがそれぞれに大きなことですが、同時進行だったのです。おかげさまで平成18年12月にたいていは解決しました。偶然ではなく繋がっているものもありました。
 現時点で解決していないものは女流分裂問題だけです。一応は両団体に分かれている状態になっています。
 平成18年、つまり2006年の12月には米長会長は大きな諸問題を抱えていたのです。ひとつずつ解決してゆく。そして修復してゆく。修復出来ていないのは、蜜月の二人・中井広恵LPSA代表理事と武者野勝巳七段です。仲良くしたいと願っています。

 女流棋士会の分裂につきましては下記のURLをどうぞ。社団法人日本将棋連盟の公式サイトの発表です。この発表にクレームをつけられるのは、所属を問わず女流棋士だけとしています。勿論公式、正式事実ですから誰一人異議はありませんでした。

http://www.shogi.or.jp/topics/about_jyoryu/2009/09/post_168.html
トゲを抜こう

○財政
 世間では厳しい風が吹いています。将棋界とて同じことです。特に活字離れが進み、それはそのまま将棋の世界を直撃します。
 そのような状況下で右肩上がりで赤字から黒字になったのは奇跡的でした。社団法人ですから黒字というのは正しくありませんが、一般的な企業にたとえればです。それでいてアマチュアや小学生への普及活動に全力投球をし、プロ棋士の収入も増やす。
 全てうまくいきました。特に女流棋士は仕事に追われて対局よりもそちらの方が収入が多い人が大半になりました。とはいえ嵐はいつ来てもおかしくないので、会長は夜も眠れないというところです。ごくごく近い将来に将棋丸は大揺れになることでしょう。

 世の中にはどうしても反対、あるいは嫌いという人達が片方にいるのは仕方がない。むしろその方が自然です。今日現在で、まだ問題が残っているのは女流の分裂騒動の余波ですね。
 名人戦移行問題と女流分裂は二つ同時期に生じたものです。米長会長絶対支持の人もいれば、私の胃に穴が空くかノイローゼになるかを祈る人もいる。だから面白いです。私の調査網は以下のことをハジキ出しました。
※中井広恵LPSA代表理事と武者野勝巳七段の関係
※高須基仁氏の存在(朝比奈社長とは高校の同窓)
 今回はこの序章を書きましょう。

 2006年12月22日に著作権に関しては手打ち。翌12月23日朝刊各紙に出ましたが、毎日新聞社のみは記事が大きく違います。それよりも8月1日の棋士総会の後、共催案を巡っての結論はようやく12月26日になって妥結しました。
 私にとりましては、12月22日の決断、23日の毎日新聞の報道。このふたつは「税金」と考えていました。
 12月26日の共催案の解決。この一週間の出来事とその後の変化については後日です。
 相手側の弁護士は高須基仁氏の顧問事務所の人ですが、こちらは今では友人としてのおつき合いをしています。
 毎日新聞社が怒るのは当り前です。しかし今日現在は9割方は修復しました。

 中井代表理事と武者野七段の特別な関係はいつからのことかは私には分かりません。2006年内に全て収まるかに思えたのですが、翌07年には表立っての私への攻撃が始まった。
 週刊金曜日。これはある思想、信条を持ち合わせている出版物です。2007年7月に中井代表理事と武者野勝巳七段との将棋連盟批判が掲載されました(7月27日号)。これに高須基仁氏が解説を加えている。
 とにかく私は極悪人らしいですなぁ。現在もインターネットで引き続き悪宣伝をしています。それにしても私のような善人を悪く言う人も居るんですねぇ。来週は詳細をお知らせします。

○お願い
 中井広恵代表理事が「関係」を断ち、過去を清算して、誹謗中傷には加担せず、代表として全てのトゲを抜く努力をしていただきたい。私共のお願いの申し出はこれだけです。
 今後は中井氏一人の出方にかかってきた。