児童相談所に保護されている14歳の児童にわいせつな行為をしたとして宿直補助員が逮捕された問題で、施設を管理する和歌山県はきょう30日午前、県民への信頼を裏切ったことを謝罪するとともに再発防止に向け対応することを明らかにしました。
臨時職員の不祥事を受けて謝罪する県幹部
これは、きょう30日宿直補助員が逮捕されたのを受け、県福祉保健部長の北田佳秀部長らが担当の幹部職員が会見して明らかにしました。北田部長は職務遂行中に県民の信頼を裏切るような行為があり、遺憾に思うと再発防止に努める姿勢を明らかにしました。今回の事件で児童福祉法違反容疑で逮捕された県子ども・女性・障害者センターの宿直補助員大庭佑介容疑者22歳は、今年8月に非常勤職員として採用され、事件までに12回専門の職員とともに2人体制で保護されている子どもの指導や世話に当たっていました。
事件当日は、保護されている男女の9人のうち2人の男子が新型インフルエンザに感染したため女子が普段使っている部屋に隔離し、女子3人は離れの部屋に移動して就寝させていました。大庭容疑者は施設の指示で普段と違い臨時で女子の部屋の見回りを担当していました。施設では今回の事件を受け、臨時の対応が必要な場合には3人体制にするなどの再発防止に努めるとしています。
被害を受けた生徒は事件の2日前に保護され、この非常勤職員はその日初めて被害生徒を担当したと言うことです。その後同じ部屋の児童が書いたメモがきっかけで事件が判明しました。この補助員の通う和歌山大学は今回の事件についてが本当であれば誠に遺憾で深くお詫びします。まじめでおとなしい学生で、普通の学生だったとコメントしています