2009年10月30日 10時58分更新
中国電力が9基のブイの設置を完了したことに対して平生町の港では抗議活動を続けていた上関町の祝島の漁業者などからは失望や憤りの声が上がっています。
平生町の港には中国電力が当初海上に設置する予定だった9つのブイが今も置かれていて、建設に反対する上関町の祝島の漁業者などが29日も岸壁に座り込んで抗議活動を続けています。
中国電力が、別の場所からブイを運び込んで設置作業が、終わったことが伝えられると住民の中には残されたブイをじっと見つめてため息をつく人もいました。
祝島の住民の1人は「ひきょうなやり方で腹の中が煮えくりかえっています。これくらいでくじけるようでは27年間戦ってきた意味がありません。これからも頑張ります」と話していました。
「原発いらん!山口ネットワーク」の武重登美子代表は、「中国電力が非常にこそくな方法で強行したことに、憤りを感じています」と話していました。
また「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸貞夫代表は「中国電力は本音と裏腹のきれい事を言いながら、いつも我々をだましてきた。あきれ果てて言葉が出ない。抗議活動を止めて帰りましょうということにはならない。新しい態勢を組んで活動を続けて
いきたい」と話していました。