社会
海の埋め立てに向けブイ設置完了
(山口県)
上関原子力発電所の建設に向けた海の埋め立て工事で、中国電力は、29日朝、海の工事区域を示す灯浮標=ブイ7基を設置した。埋め立て工事に取り掛かってから50日目で、設置作業を終えた。
中国電力によると設置した7基のブイは、平生町の田名ふ頭に保管していたものではなく、別の場所から運んできたもので、午前6時過ぎに作業を始め、およそ30分で終えたとしている。中国電力では、当初、作業時間は原則として日の出から日没までと説明していたが、予定地の対岸に位置する祝島の船が午前5時半ごろに無灯火で作業する台船を確認していて、両者の主張は食い違っている。
中国電力が、先月10日に海の埋め立て工事に取り掛かって、ちょうど50日目。ブイが保管されている田名ふ頭では、29日も埋め立てに反対する祝島の住民らの抗議行動が続いていて、中国電力では、今月7日に、2基のブイを設置したときと同じように、安全を最優先した形で、ブイの設置作業を終えた。中国電力では、作業計画に沿って今後、埋め立て予定地の地盤改良や海の浚渫工事を進めたいと話しているが、反対派の人たちも態度を硬化させていて、抗議活動を継続するとしている。
[ 10/29 16:22 山口放送]