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150万都市の選択:’09神戸市長選 矢田氏、現職の強み発揮 /兵庫

 ◇2新人振り切り、接戦制す

 3氏が舌戦を繰り広げた25日の神戸市長選で、150万都市のリーダーに三度(みたび)選ばれた現職の矢田立郎さん(69)。推薦を得た民主の支援を受け、ウェブ制作会社顧問で無所属の樫野孝人さん(46)と、共産党県委員会書記長で党公認の松田隆彦さん(50)の新人2人を振り切った。投票率は前回(30・23%)をわずかに上回ったものの、06年以降、全国の政令市長選で最低の31・51%。当日有権者は123万人1630人(男57万7171人、女65万4459人)で、有権者のほぼ7人に1人しか信任を得られなかった。【神戸市長選取材班】

 神戸市中央区八幡通の矢田さんの事務所は、当選を喜ぶ支援者の熱気に包まれた。万歳三唱の後、支援者から花束を贈られた矢田さんは「行財政改革を継続し、安心・安全で元気な神戸をつくるのが私の使命。市民の皆様の負託に応え、ともにつくる市政を着実に実行していきたい」と満面の笑顔で話した。

 今回、自民、公明に支援を要請しなかったが、単独推薦を受ける民主の市議、県議、国会議員が連日のように応援弁士を務めた。前原誠司国土交通相や鳩山幸首相夫人、原口一博総務相ら民主幹部も続々と神戸入りした。

 政策面では「協働と参画」「行財政改革」を基本姿勢に140項目の公約を掲げ、2期8年の実績と施策の継続を訴えた。

 ◇「神戸変える」思い届かず--樫野さん

 「神戸を変える」。その思いは有権者に届かなかった。樫野さんは敗戦が決まると、支援者が集まった神戸市中央区元町通の事務所で「すべて自分の力不足」と頭を下げた。

 樫野さんは政党に頼らず「官僚政治、しがらみからの脱却」を前面に掲げて草の根選挙を展開。ガラス張りの選挙カーで市内を巡り、透明性をアピール。選挙期間中は、藤原和博・大阪府教委特別顧問や渡辺喜美・みんなの党代表が応援した。

 15万を超える得票に樫野さんは「有権者の願いをひしひしと感じた。これからも大好きな神戸のために貢献したい」と話した。

 ◇市政転換の願い応えられず残念--松田隆彦氏

 神戸市兵庫区新開地の松田さんの事務所では、約20人の陣営関係者らが開票状況を見守った。

 敗戦が決まると、松田さんは「神戸市政の転換を望む市民の願いに応えられず残念」と、支援者に深々と頭を下げた。「大型開発中止などの主張は有権者の支持を得た。引き続き、市民の立場から変革のために力を尽くしたい」と話した。

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 ■視点

 ◇「市民が主役」真に実現を

 「協働と参画」「市民が主役」。選挙期間中、街頭演説や集会で矢田立郎さんは何度も訴えた。しかし、投票率は31・51%にとどまり、主役であるべき市民の不在を如実に示す結果となった。

 政権交代が実現した衆院選直後だけに、政党の動向が注目された。民主による矢田さんの単独推薦決定に始まり、これに反発する自民、公明の自主投票。樫野孝人さんを推薦した市民団体「神戸再生フォーラム」と共闘関係にあったはずの共産は、40年ぶりに独自候補の松田隆彦さんを擁立した。政党主導で決められた選挙構図に、市民の意思が介在する余地はあったのだろうか。

 神戸市の未来は一部の政治家や政党が決めるわけではない。無所属の樫野さんが得票を伸ばした背景には、旧来型の選挙に対する市民の反発があったのだろう。3選を果たした矢田さんには、主役である市民と胸襟を開いて対話し、市政運営に反映する、本当の意味での「協働と参画」を望みたい。【重石岳史】

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 ◇開票結果=選管最終発表

当 164030 矢田立郎 69 無現

  156178 樫野孝人 46 無新

   61765 松田隆彦 50 共新

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矢田立郎(やだ・たつお) 69 無現(3)

 市長▽指定都市市長会長[歴]市住宅局参事・企画部長・空港整備本部長・保健福祉局長▽市社会福祉協議会専務理事▽助役▽関大=[民]

〔淡路版〕

毎日新聞 2009年10月26日 地方版

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