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米内沢総合病院:夜間・休日救急中止へ 市長「医師不足」理由に--北秋田 /秋田

 北秋田市の公立米内沢総合病院(高田五郎院長・252床)が医師不足を理由に、夜間・休日の救急患者の受け入れ業務を11月10日に取りやめるなど診療体制を縮小することになった。27日の北秋田市上小阿仁村病院組合臨時議会で、病院管理者の津谷永光市長が明らかにした。

 津谷市長は「医師不足から救急病院としての機能は不十分なまま、緊急避難的に構築した体制での運営ですでに2年半が経過している」と現状を報告し、取りやめに理解を求めた。質疑では「救急業務を取り巻く厳しさはどこも同じだ」と異論も出たが、取りやめに伴う費用の変更を主な内容とする病院事業会計補正予算案は賛成多数で承認された。

 津谷市長は8月の組合議会やその後の市議会で、北秋田市民病院の開業延期を受け年度内は救急体制の現状を維持する方針を示していた。今回の診療規模の縮小は、病院運営をめぐる環境が急激に悪化していることを裏付ける格好。10年春以降については無床化や診療所化も視野に検討中で、9月中にも運営形態の方針が示される予定だったが、津谷市長は「さまざまな事情で運営形態を決めることができないでいる」と述べるにとどまった。

 一方、市民団体「地域の医療を守る住民の会」(成田陸雄代表世話人)は、「このままでは病院がなくなる」として病院存続を求める署名運動を展開。25日現在で3366人分を集めている。【田村彦志】

毎日新聞 2009年10月28日 地方版

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