海自護衛艦衝突 検証開始 コンテナ船がくらま針路に?
10月28日11時45分配信 毎日新聞
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大きく損傷した護衛艦「くらま」の艦首部分を調べる海保の職員。左後方はコンテナ船「カリナスター」=北九州門司区の門司港で2009年10月28日午前8時23分、三村政司撮影 |
防衛省などによると、関門海峡での船の航行は互いに右側を通ることがルールで、西へ向かうくらまは山口県下関市寄りを、東へ向かうコンテナ船は北九州市寄りを航行することになっていた。ところが門司海保によると、衝突現場は下関寄りで、コンテナ船の前を貨物船が航行中だった。コンテナ船の所有会社の説明や両船の損傷状況なども踏まえると、事故はコンテナ船が前方の船を追い越そうと左にかじを切って左側にふくらみ、くらまの針路に入った可能性が高いという。門司海保は護衛艦の衝突回避措置が十分だったかどうかも調べている。
カリナスターを所有する韓国の南星(ナムソン)海運は取材に「前の船舶を右側から追い越そうと針路を変えたが、関門管制から左側から追い越すように指示を受け、左にかじを切ったところ前から来た『くらま』の艦首と右舷船首が衝突した」と説明した。
7管の関門海峡海上交通センターによると、速い船は遅い船を追い越す場合、一般的に遅い船の左側を通る。
7管の調べでは、くらまの乗員297人のうち、負傷者は6人。うち4人が病院に運ばれたがいずれも軽症という。右舷前方を損傷したコンテナ船の乗員16人に負傷者はいない。7管は発生から約10時間半後の28日午前6時半、くらまの鎮火を確認した。
一方、国土交通省運輸安全委員会は原因究明のため、東京から船舶事故調査官3人を現地に派遣した。【木村哲人】
◇調査官3人派遣
国土交通省運輸安全委員会は28日、船舶事故調査官3人を事故現場の関門港に派遣した。
最終更新:10月28日13時21分
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