海上自衛隊の護衛艦と韓国船籍のコンテナ船が衝突した事故で、海上保安庁は、事故原因の解明に向けた捜査を本格化させています。
事故から一夜明けた北九州市の関門海峡です。28日朝、接岸した護衛船「くらま」は、船首部分が大きくえぐれていて、灰色の塗装もはげ、オレンジ色の地肌を晒しています。衝突が非常に激しかったことがよく分かります。
護衛船「くらま」と韓国船籍のコンテナ船「カリナ・スター」は27日午後8時ごろ、関門橋の真下付近で衝突し、「くらま」の乗組員6人が軽傷を負いました。
今回の事故は、「カリナ・スター」が小型船を避けようとして進路を変更しようとしたところ、「くらま」がこれを避けきれなかったという情報もあります。
第七管区海上保安部本部は、業務上過失往来危険の疑いで捜査を始めていて、護衛艦と「カリナ・スター」を現場検証して、事故の原因の解明を進める方針です。
「どういう理由であれ残念ですね、事故自体は。一義的には海上保安庁が調べに入っているわけですから、それを見守りたいと思います」(「くらま」を視察した榛葉賀津也防衛副大臣)
また、国土交通省の運輸安全委員会も事故原因の調査に入る予定です。(28日09:48)