糖尿病の夫に治療薬のインスリンを多量に投与し殺害したとして、福岡県警田川署は27日午前0時過ぎ、同県川崎町田原、無職、松田妙子容疑者(50)を殺人容疑で逮捕した。多量投与は認めているが、殺意は否認しているという。
容疑は26日、自宅で就寝中の夫の無職、公一さん(50)に多量のインスリンを注射して殺した、としている。
松田容疑者は26日午後1時35分ごろ、「夫の顔が真っ青で呼吸していない」と119番した。病院に運んだ救急隊員が容体を不審に思い、同署に通報。公一さんは午後2時25分、搬送先の病院で死亡が確認された。署が任意で松田容疑者に事情を聴いたところ、インスリンの多量投与を認めたという。
公一さんは04年ごろから糖尿病を患い、朝夕2回、自分でインスリンを注射していた。同署は27日に司法解剖し、詳しい死因を調べる方針。【林田雅浩】
毎日新聞 2009年10月27日 0時19分(最終更新 10月27日 2時16分)