政治
空母艦載機移転差し止め新たに178人提訴へ
(山口県)
米軍岩国基地周辺の住民が国を相手取り軍用機の飛行や空母艦載機移転の差し止めなどを求めている裁判で今月30日に、新たに178人が提訴する予定で原告は650人を超える見通しであることがわかった。これは26日「岩国爆音訴訟の会」が岩国市役所で会見して明らかにした。岩国で初めてとなるいわゆる爆音訴訟はことし3月、米軍岩国基地周辺に住む476人が提訴したもので全員がうるささ指数「W値75以上」の区域に住んでいる。原告側は、国の環境基準を超える騒音被害があるとして「米軍などの軍用機は午後8時から翌日午前8時まで飛行しないこと」や、これまでの騒音被害に対する損害賠償の支払いあわせて在日米軍再編に伴い2014年までに計画されている空母艦載機59機の移転差し止めなどを求めている。「岩国爆音訴訟の会」では7月から9月上旬にかけて 原告の追加募集を行い今月30日に「うるささ指数=W値75以上の区域に住む」178人が提訴することになった。追加提訴により原告は654人となる。「岩国爆音訴訟の会」の津田利明・代表は「改めて、気を引き締めてやらなければならない」と述べた。裁判は、来月26日に第3回口頭弁論が開かれる予定で国側は、これまで全面的に争う姿勢を示している。
[ 10/26 20:07 山口放送]