社会
空中給油機運用開始時期明記で申し入れ
(山口県)
沖縄・普天間基地の移設に伴い岩国基地への移転が計画されているKC−130=空中給油機について米軍側が運用開始時期を「2013年4月」と計画していることに対し市民団体が26日県に対して「普天間基地の代替施設完成前の先行移駐には反対すべき」などと申し入れた。申し入れを行ったのは県平和委員会で26日、久米慶典・筆頭理事らが岩国県民局を訪れ中村正昭・局長に申し入れ書を手渡した。この問題は今月1日付けで公表された米会計年度・2010年度海兵隊航空計画で岩国基地への移転が計画されいる普天間基地所属のKC−130=空中給油機の運用開始時期について「2013年4月」と明記していることが分かった。さらに、これまでの計画では12機の移駐となっているが将来的に15機で運用することもあわせて盛り込まれている。KC−130の移駐について県と岩国市は基地を抱える沖縄の負担軽減を理由に受け入れ容認の姿勢を示している。一方「普天間基地の代替施設完成前の先行移駐」について県は、9月議会で改めて容認できないとの姿勢を明確にしていて申し入れを受けた中村局長も「今後も、その立場に沿って対応していく」と述べた。県平和委員会では「先行移駐と移駐する機数の増加」は県民への二重の裏切り行為と米軍側を批判している。 [ 10/26 20:06 山口放送]