このところの不況で、給料もあがらず、業績もあがらず、「一体なんのために働いているのか」と悩んでいる人も多いという。
そうした中、従業員約70人のほとんどが仕事にやりがいを持ち、働く喜びを感じている企業がある。
神奈川県川崎市にあるチョークメーカーでトップの、日本理化学工業だ。
日本で始めて「粉の出ないチョーク」を開発し、今では「ガラスに書けるチョーク」というヒット商品までうんでいる。
この会社は、ほとんど途中でやめる社員はいない。
50年前に就職した65歳の女性は今もなお働き、勤続50年、ほとんど無遅刻・無欠席で、「仕事が楽しい。まだ働きたい」と笑顔で答える。
実はこの会社、従業員の70%以上が知的障害を持っているという。
どうしてこのような奇跡の会社が生まれたのか?
それは50年前に2人の知的障害を持つ少女が就職を希望して現れたことがきっかけだった・・・。
会社の経営と障害者の雇用、従業員の不満と経営者の苦悩、様々な困難を乗り越え実現した、奇跡の会社の50年間の感動のドラマを描いていく。