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【法廷から】パチンコで借金苦…模造爆弾で襲った先は (1/2ページ)
このニュースのトピックス:強盗事件
金に困って罪を犯す被告は少なくない。だが、金に困る理由は人それぞれだ。今回のケースは、パチンコにはまり、パチンコ景品交換所を襲ってしまった。
強盗未遂、強盗予備、銃刀法違反の罪に問われた男性被告(43)の初公判を10日、東京地裁で傍聴した。
起訴状によると、被告は平成19年12月22日、東京都世田谷区の景品交換所で、模造爆弾を手に持って、女性店員(55)に「300万円出しなさい。爆破する」と書かれた紙を示した。また、20年1月14日には、中野区の景品交換所を襲う目的で、刃渡り12・3センチの果物ナイフなどを所持した。いずれの起訴事実も認めた。
情状証人として、被告の母親と被告の20数年来の友人が証言台に立った。
弁護人「被告はどんな性格でしたか」
母親「世話を焼かせない子。自発的な子だった。信じていました」
友人も被告の人となりを証言した。
弁護人「被告の人柄は?」
友人「大学時代からグループ内でリーダー。兄貴的存在だった」
そんな被告を、借金が犯罪に走らせた。
検察側の証拠によると、被告にはパチンコなどで作った借金が350万円あり、18年6月、弁護士に債務整理を依頼して150万円に圧縮した。
検察官「パチンコが好きと知っていましたか」
母親「知りませんでした」
17年12月、被告は「パチンコ必勝法がある」と持ち掛けられ、業者から70万円をだまし取られた。19年7月、この業者らしき人物から「金を返還するが、解約のために7万8000円を支払う必要がある」と電話があり、2回計15万6000円を振り込み、再び詐欺の被害に遭った。
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