神戸市長選では、選挙権がない外国人登録者は市内に4万4424人(9月末現在)。最多の在日韓国人らが今月、外国人への地方参政権付与を求める「KOREA21市民会議」を結成。市長選候補者に公開質問した。
市長になった場合の認識について、松田氏は「実現のために力を尽くす」、矢田氏は「国の動きを注意深く見守る」、樫野氏は「住民投票なども活用し市民合意を形成できれば」と回答した。
定住外国人の地方参政権を巡っては、国政でも民主、公明党などが実現に前向きな姿勢を示しており、国会で論議が注目される。
同会議呼びかけ人代表の曹弘利(チョホンリ)さん(56)=神戸市長田区=は「神戸は外国人を受け入れて発展した町。国の壁は厚いが、真の多文化共生社会を目指し、新市長は全国の先べんとして取り組んでほしい」と話した。【重石岳史】
〔神戸版〕
毎日新聞 2009年10月24日 地方版