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成田B滑走路 期待と課題「完成」へ一歩 アクセス整備着々
このニュースのトピックス:ナリタ・ウイークリー
成田空港のB滑走路が2500メートルに延伸され、22日、一番機が飛び立った。平成14年4月に2180メートルでの暫定的供用開始から7年半が経過し、ようやく当初計画の完成形に近づいた成田空港。羽田の国際ハブ(拠点)空港化をめぐる問題の中で、地元や空港関係者は、B滑走路の本格運用に伴う発着枠の増加や、都心への交通アクセス整備による成田空港の地位向上に期待する。
2500メートル化の恩恵
B滑走路が計画より320メートル短い2180メートルで「暫定滑走路」と呼ばれていた前日までは、大型機が離着陸できず、中型機も燃料搭載量が制限され、長距離便離陸が制限されていた。
2500メートル化で、ジャンボ機(ボーイング747)の離着陸が可能となり、就航距離拡大で米国西海岸やモスクワへ直行便が飛べるようになった。
発着処理能力は、年間6万6千回から1・5倍の10万回にアップ。A滑走路(4千メートル)の13万5千回と合わせ、23万5千回の発着が可能になる。現在は20万回の発着枠が来春、22万回まで増される計画だ。
高まる地元の期待
乗降客の増加に対応して来年7月には成田空港と都心を最短36分で結ぶ「成田新高速鉄道」が開業を予定している。
成田国際空港会社(NAA)の森中小三郎社長は「長年の課題だった『成田空港は遠い』というイメージを払拭(ふつしよく)できる」と期待を高める。
成田市の小泉一成市長も「地域の共通財産である成田空港が、日本を代表する“空の玄関”としてさらなる発展を遂げたい」と、成田空港の存在をアピールしている。
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