千葉県流山市は21日、市民に支給する定額給付金と子育て応援特別手当計約430万円を着服したとして、市定額給付金室の佐藤治昌(はるまさ)室長(50)を懲戒免職処分にしたと発表した。
市によると、佐藤室長は9~10月に計7回、窓口給付用の現金計約430万円を横領。商品先物取引でできた借金の返済に充てたほか、競馬とパチスロに使ったという。「競馬でもうけて金を増やし、一度に借金を返したかった」と話しているという。
定額給付金室は2月に発足。佐藤室長は課長補佐級で、8月以降は1人で手提げ金庫を管理していた。9月には定額給付金の申請期限が近づき、市は駆け込み申請が増えるとみて金庫に現金440万円を準備。ところが、申請があったのは約10万円分なのに、金庫に残金がなかったため発覚した。佐藤室長は21日に全額を返済した。【西浦久雄】
毎日新聞 2009年10月22日 東京朝刊