県市長会(会長=藤代孝七・船橋市長)と森田健作知事との初の懇談会が21日、南房総市のホテルで開かれた。松崎秀樹・浦安市長が森田知事の「失言」に激怒したほか、各市長から羽田空港ハブ化や北総鉄道運賃値下げ問題に関する要望が相次いだ。
森田知事は冒頭のあいさつで、羽田再拡張と飛行ルート変更に伴う騒音問題について「浦安は来年(市長)選挙もあるし大変だ」と発言。これに対し松崎市長は「選挙があるからこの問題で闘っているわけではない。森田知事が(前日の成田空港謝恩パーティーで)ハブ(羽田)対マングース(成田)と表現したことも不愉快だ」と声を荒らげた。森田知事は「申し訳ない」と神妙な表情で陳謝した。
小泉一成・成田市長は「羽田空港国際化は、空域、騒音の問題や、莫大(ばくだい)な建設コストもかかる。成田と羽田をウイン・ウインの関係にしていただきたい」と改めて主張。清水聖士・鎌ケ谷市長は「北総鉄道の運賃値下げは、沿線自治体に金を出させるのでなく、国土交通省主導で進めるよう知事からも働きかけてほしい」と注文した。【清水隆明】
毎日新聞 2009年10月22日 地方版