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【裁判員 神戸地裁2日目詳報(下)】パチンコ生活について被告「出る時だけ狙えば、1日に3万くらいはいけてました」 (4/4ページ)
このニュースのトピックス:殺人事件
弁護人「刑務所に入れて強制的に更生させるよりは、刑の執行を猶予して社会の中で自立的に更生するチャンスを与え、一定の期間内に罪を犯さない場合には刑罰を科さないとするべきです。具体的に言いますと、懲役3年くらいが妥当と考えております。猶予の期間はある程度の長さを取って、4年とするべきです。実務的にも適切ですし、被告にとっても最良の判決と考えます。以上です」
《弁護人が懲役の長さだけではなく、執行猶予の長さについても具体的に述べるのは異例だ。裁判員がこれまで考えたこともない量刑に悩むことを見越し、弁護人としての意見を明確にしたのだろう》
裁判長「被告、前へ。審理を終えてあす判決を言い渡しますが、述べておきたいことがあれば述べてください」
被告「読んでいいですか」
《被告は小さい紙を手にしており、それを読み上げて最終意見陳述を行った》
被告「最後に一言言わせてもらいます。自分の身勝手な行動からこのようなことになり、家族に対して申し訳ないです。特に父には許されないことをしました。二度としないと誓います。1日も早く仕事を見つけ、父を助けて父親らしいことをしたいと思います。どうかよろしくお願いします」
《砂野被告は席に戻った》
裁判長「判決は(9日)午前9時45分から、この法廷で言い渡します。以上です」
《裁判員は全員、深々と頭を下げ、法廷を後にした。この日午後から評議が行われ、砂野被告に対する刑の重さを話し合う。裁判員それぞれの考えはどう判決に反映されるのだろうか》
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