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【裁判員 神戸地裁2日目詳報(下)】パチンコ生活について被告「出る時だけ狙えば、1日に3万くらいはいけてました」 (2/4ページ)
男性裁判員「借金の返済額が6万円くらいというのが耳に残っていますが、これを払って時々お父さんとお母さんにも払う」
被告「パチンコで勝ったときは1日20万がざらなんですよ。借金をしてでも稼げるときはでかい金を1日で稼げたわけです。だから借金をしもってでも生活費を工面しながら実家に渡したり、買い物のお金ができてたんです。2〜3年前から勝てなくなって、最終的に工面できなくなりました」
男性裁判員「3つの金融機関からこっちで借りてこっちへとまわして2年くらいしていたんですね。それで借金はもう借り増しできなくなった」
被告「事件を起こしたときはかつかつでした」
男性裁判員「それまではどうですか」
被告「考えられへんかもしれませんけど、そうやってパチンコで暮らしている奴はざらにいるんです。これで稼ごうと思ったら真剣になるじゃないですか。パチンコも同じように、かなり勉強しています」
男性裁判員「入っていくのと出ていくのがそういう生活が2年も続いて、これだけの借金ですむはずがないと思うんです。お母さんの通帳を預かっていたとかはありませんか」
被告「それはありません」
男性裁判員「どうやっていたのですか」
被告「この日に出るという日はあるんです。その時だけを狙えば、1日に1万、2万、3万くらいはいけてました。負けを押さえて勝ちを増やしていけば、アルバイト程度の収入にはなってたんです」
《砂野被告は少しいらだったように、どのようにパチンコで稼ぐかを説明した。男性裁判員はどうしても納得がいかないようだ。男性裁判員は砂野被告になぜこんな質問を続けるのか、語り始めた》
男性裁判員「今後に問題がないと思ったら、刑を軽くできますが、私どもも、責任をもたなあかん。納得がいけばいいが、間違って判断したら世間にも申し訳ないことになるのす」
被告「分かりました」
男性裁判員「お父さんに今後頼られても困るなと思うので、今後、パチンコもやりませんし、就職しなければお金も入ってきませんよね。どうします」
被告「自分で頑張って見つけていきます。甘えをなくすために自分でどうにかする気もかなりあります。同じことは二度としないと誓います」神戸地裁2日目詳報(上)
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