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【裁判員 神戸地裁2日目詳報(下)】パチンコ生活について被告「出る時だけ狙えば、1日に3万くらいはいけてました」 (1/4ページ)
《殺人未遂罪に問われた砂野政雄被告(40)に対する裁判員の質問が続いている。言葉を選びながら、慎重に質問を続ける裁判員の表情は真剣そのものだ。3人の裁判員の質問が終わった後、裁判長は左から5番目の女性裁判員に質問を促した》
女性裁判員「お父さんと今後もっとよく相談するとおっしゃってましたが、どういった相談をするつもりですか。自分でできないから頼ってしまう相談なのか、どういう風に相談するつもりなのですか」
被告「最終的に自分でどうにもならない状態になってしまったのでこの事件になりました。言えずに積もり積もったから自暴自棄に陥ったと思うので、どうしても仕方ないときに全部打ち明けて相談します。何でもかんでもではなくて、自分でやれることをやって、それでもダメなときにちゃんと相談します」
女性裁判員「厳しい状況が予想されるわけですが、いつもお父さんに相談することにはなりませんか」
被告「甘えるのはもう嫌なんですよね。子供たちも父親の後ろ姿を見てますから、いつまでも甘える姿を見せたくないし、甘えたら同じことを繰り返してしまう。自分でやる気持ちがなければ、やり直しもきかないと思います」
《女性裁判員は裁判長にうなずき、質問終了を伝えた。裁判長は左から2番目の男性裁判員に合図した》
男性裁判員「私はお金のことについて、どうにも理解がすーっと入らないもんですから、あと、あなたは年にしては白髪がありますが、いつのころからですか」
被告「これは若白髪です。若いいうても、派遣のときくらいからどっと白髪が増えました」
男性裁判員「被告が1つしか靴を持っていないとお父さんが言っていましたが、事実ですか」
被告「どこかで切りつめるなら、自分の物を切りつめて家族を優先的にという気持ちがありました。服にしても余分は全然ありませんでした」
男性裁判員「あなたもお父さんも携帯電話と自動車を持っている。お子さん2人とご自身の食べ物、3人の食材はあなたがお金を出している」
被告「そうです」神戸地裁2日目詳報(上)
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