沖縄放送局

2009年10月24日 14時19分更新

嘉手納統合案に反発強まる

アメリカ軍普天間基地の移設問題について、23日岡田外務大臣が嘉手納基地への統合を一つの案として検討していることを明らかにしたことを受けて沖縄では地元の嘉手納町などが(かでなT)強く反発しているほか、県は、過去に検討されたいずれの候補地も条件が折り合わず断念したいきさつがあるとして政府の検討の行方に警戒を強めています。

岡田外務大臣は23日、普天間基地の県外移設は考えられないとして、嘉手納基地への統合を一つの案として検討していることを明らかにしました。

統合案は、平成8年に日米両政府の間で初めて検討がはじまりましたが地元の嘉手納町や沖縄市、北谷町が(おきなわ・ちゃたんT)強く反発した上、基地を使うアメリカ空軍が運用上難しいとして、撤回された経緯があります。

その後も、沖縄県が伊江島など(いえじま)ほかの候補地を検討したものの自然環境など条件が折り合わず断念したいきさつがあります。

このため、今回の岡田大臣の発言にも嘉手納基地の地元、嘉手納町の宮城町長が(みやぎ)騒音が増えて負担になるとして、反発を強めているほか、沖縄県も地元の理解を得るのは、難しいと見ています。

このため、県では、政府の検討の行方に警戒を強めています。