JR名松線は、台風18号により38カ所で土砂崩れなどの被害を受け、全線43・5キロのうち約31キロで、いまだに運転を見合わせている。JR東海は22日、同線の被災現場を公開した。同社によると、地盤や橋の強度などの調査が終わっていないため、復旧工事に着手できず、復旧のめどは立っていない。
被害は約11キロにわたっており、この日公開されたのは伊勢竹原駅(津市美杉町竹原)-伊勢鎌倉駅(同町八知)間約600メートル。近くを流れる雲出川のえん堤を乗り越えて流れ出した土砂や流木が線路を覆っていたり、盛り土が、えぐられて幅約2メートル、深さ1・5メートルにわたって陥没し、線路が宙づりになっている地点もある。【福泉亮】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年10月23日 地方版