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【滋賀】

県立3病院、残業代不払いが計6億円に

2009年10月23日

 成人病センター(守山市)など県立3病院で明らかになった医師の残業代の不払い問題で、病院事業庁が時間外勤務手当の算定を見直した結果、不払い額が新たに3億5000万円に上ることが分かった。既に支払い済みの残業代と合わせると、不払い総額は6億3000万円となる。

 病院事業庁は2008年4月、管理職の医師らが泊まり勤務をしているのに残業代が適正に支払われていないとして労基署の是正勧告を受けた。事業庁は06年度までさかのぼって不払い額を算出し、今春までに計2億8000万円を支払った。

 しかし、労基署は残業代の算定基礎に本来入れるべき「初任給調整手当」が含まれていなかったと指摘。追加指導を受けた事業庁が見直した結果、医師ら延べ700人に対し計3億5000万円が不払いになっていたことが分かった。事業庁は年末までに対象者に支給するという。

 (林勝)

 

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