県立医大(福島市光が丘)で22日、福島の歴史や文化を学ぶ「福島学」の授業が開かれ、佐藤雄平知事が「福島県の魅力をつくる」と題して講義した。医学部の1年生約100人が耳を傾けた。
「福島学」は医学部の必修科目。福島をよく理解し、県内への医師定着を図ろうと、今月始まった。この日は2回目の授業。佐藤知事は、衆院議員秘書や参院議員時代の経験を交え、現在は県の「営業本部長」として各地で県産品をPRしていることを紹介した。企業誘致や「2地域居住」などに力を入れていることも説明した。
質疑応答で「福島県を愛しているのが伝わり、知事として誇らしい」との感想が出ると、「こういう人に教授になってもらいたい」と言い、笑いを誘った。受講した茨城県日立市出身の嶋崎敬一さん(19)は「47都道府県が厳しい競争をしていることが分かった。知事には福島のいいところをもっとアピールしてもらいたい」と話していた。
講義は外部の有識者を招き、来年1月まで行われる。【松本惇】
毎日新聞 2009年10月23日 地方版