ロシア人権活動家にサハロフ賞 相次ぐ殺害で政権を批判【モスクワ共同】欧州連合(EU)の欧州議会は22日、人権擁護活動への貢献をたたえる今年のサハロフ賞を、ロシアの人権団体「メモリアル」を率いるオレク・オルロフ氏ら3人に授与すると発表した。 チェチェン共和国で活動していたメモリアルのエステミロワさんが7月に殺害されるなど、ロシアでは人権活動家や記者らが相次いで犠牲になっている。授賞決定によって人権状況を改善できないロシアの政権側を批判したといえそうだ。 欧州議会側は「ロシアの人権活動家を取り巻く恐怖と暴力を断ち切りたい」と表明。活動家の言論の自由が守られるべきだと訴えた。オルロフ氏は、エステミロワさんの殺害に同共和国のカディロフ大統領が関与したと非難し、裁判で罰金の支払いを命じられていた。 ロシア通信によると、オルロフ氏は「賞はエステミロワさんに対するもので、彼女の功績が認められたと思う」と語った。 他に受賞するのはメモリアルの著名な活動家セルゲイ・コワリョフ氏とリュドミラ・アレクセエワ氏。12月16日にフランス・ストラスブールで授賞式を行う。 【共同通信】
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