奈良放送局

2009年10月22日 10時11分更新

県の施設 命名権に応募なし


財政運営が厳しいなか、収入を少しでも増やすため、奈良県が売却先を募集していた、3つの施設の命名権は、締め切りまでに1件の応募もなく、県では希望売却額の引き下げなどを検討したうえで、再度、募集をするか決めることにしています。

県が命名権の売却先を募集していたのは、奈良市にある奈良県文化会館と、いずれも橿原市にある橿原公苑野球場、それに橿原公苑陸上競技場の3つの施設です。

3つの施設を合わせておよそ2億2000万円に上る、毎年の維持管理費の一部に充てるのが売却の目的で、希望売却額を、文化会館は800万円以上、野球場と競技場は500万円以上として、購入を希望する民間企業を、9月からおよそ1か月間、募集しました。

ところが、10月16日の締め切りまでに、応募は1件もなく、問い合わせさえ寄せられなかったということです。
県では、募集期間中に県内の企業およそ10社を担当者が訪問して売り込みを図りましたが、企業側からは、業績悪化による広告費の削減や宣伝効果への疑問などを理由に断られたということです。

県では、希望売却額の引き下げや県外の企業への売り込みなど、今後の方針を検討したうえで、再度、募集をするか決めることにしています。