空母艦載機移転問題は??
（山口県）

在日アメリカ軍再編を巡り日米の国防を司るトップ同士が会談した。北沢防衛大臣とアメリカのゲーツ国防長官が沖縄・普天間基地の移設問題などについて協議を進めた一方、岩国基地への空母艦載機部隊移転については、北沢防衛大臣が「普天間基地移転問題の結論が出るまで岩国基地の問題については先送りする考え」を示している。北沢防衛大臣は２１日、アメリカのゲーツ国防長官と会談し、在日アメリカ軍再編に絡む、沖縄・普天間基地の移設問題などを話し合った。在日アメリカ軍再編への対応について、民主党はマニフェストに「見直しの方向で臨む」としている。会談の中で、北沢大臣は「普天間移設の早期解決を目指す考え」を表明、ゲーツ長官は「普天間基地の代替施設がなければ沖縄に駐留するアメリカ軍海兵隊のグアム移転はない」などと話したという。普天間基地の移転問題について協議が行われる一方で、岩国基地への空母艦載機部隊移転については見直しの方針が示されていない。北沢大臣は２０日、閣議後の記者会見で「沖縄の過重な基地状況が今一番の喫緊の課題なのでそれに先立って、本土内のことを議論するのは情勢的に賢くない。十分、承知したうえで検討したい。」、「（岩国の問題を）見直しする、しないを含めて検討する」などと話し、普天間基地移転問題の結論が出るまで、岩国基地の問題については先送りする考えを示した。岩国市の福田市長は１９日の会見で、「具体的にどう見直すか現時点では見えておらず、注意深く推移を見守っている」とし、近く上京する予定。