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戸塚ヨットスクールで自殺、女性が飛び降り (2/2ページ)

2009.10.20 05:06
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戸塚ヨットスクールで自殺、女性が飛び降り
入所女性が屋上から飛び降り死亡した戸塚ヨットスクールの寮=19日午後1時29分、愛知県美浜町【フォト】

 半田署によると、女性は午前9時半ごろから男性コーチ(55)、別の女子生徒(14)とともに3人で布団干しの作業を始めた。2組ほど干したところで、コーチの目の前で突然、高さ1.5メートルほどのコンクリート製フェンスを越え、約11.5メートル下の国道に飛び降りた。

 女性は6年ほど前から自傷行為や家庭内暴力などが目立つようになり、入退院を繰り返していた。16日に入校した際は母親が連れてきたが、暴れたり抵抗するような様子はなかったらしい。

 戸塚氏は19日午後、報道陣の前に姿を現し釈明。それによると、女性は精神安定剤を服用し退院したばかりと、女性の家族から説明を受けており、戸塚氏は「親にも自殺を防げないかもしれないと言ってあった。誰にも止められない」とコメント。さらに「突発的だった。管理態勢に問題はなかったが、所属した生徒が亡くなったことには責任がある」と話した。

 サンケイスポーツが同スクールに電話取材をしたところ、受話器は上げられたものの呼びかけには誰も応答せず、電話口からは笑い声が聞こえた。

 同スクールは、ホームページなどによると、戸塚氏がヨット競技のため1977年に設立。しかし、訓練生の中にいた登校拒否児が立ち直ったことから、登校拒否、家庭内暴力などの問題を抱える少年らを受け入れるようになった。83年に「戸塚ヨットスクール事件」が発覚したが、同スクールは継続。実刑判決を受けた戸塚氏は2006年に出所し、校長に復帰。現在でも同校には約10人が在籍している。

 スクールの「入校金」は前金で315万円。入校時には健康診断や消耗品などに使う「預かり金」20万円を持参する。さらに毎月「生活費」11万円も必要。訓練期間は約1年で、現在はウインドサーフィンを使う。毎日午前7時に起床して体操やヨガ、朝食の後、午前9時ごろから午後4時ごろまで訓練を続ける。午後10時消灯。毎週月曜は休日にしているという。




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