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【群馬】八ッ場ダム6都県知事視察 『中止に怒り覚える』 町長ら 共闘を呼び掛ける2009年10月20日
「政権交代でダム建設が中止となり、住民が翻弄(ほんろう)されることに怒りを覚える」−。長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設予定地を石原慎太郎・都知事ら関東六都県の知事が視察した十九日に、町山村開発センターで行われた知事と住民との意見交換会。隣接する東吾妻町の茂木伸一町長は、中止撤回に向け、知事らに共闘を呼び掛けた。 (山岸隆) 意見交換会には地元から住民の代表ら約五十人が出席。茂木町長は「下流都県の治水と利水のためにという住民の大義が建設中止宣言で足元から崩された」と訴えた。 長野原町の星河由紀子町議は「ダム中止で町民から笑顔が消えた。私が嫁いできたころ、父や祖父はクワを振り上げ、建設に反対した。移転で先祖のお墓を掘り返した悔しさ。今まで何だったのだろう」とダム問題に振り回された生活を知事らに語った。 東吾妻町議会の一場明夫議長は「地元住民の選択肢はダム建設以外にない。知事のみなさんが一番の頼り」と協力を要請した。 これらの意見に、石原都知事は「八ッ場ダム建設中止には大きな危機感を持っている。お互いに頑張りましょう」と支援を約束した。
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