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群馬・八ッ場ダム建設:6都県知事、中止撤回の共同声明を発表

 鳩山内閣が建設中止を表明している八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)に事業参加している6都県の知事が19日、合同で現地を視察し、ダム本体の建設中止撤回を強く求める共同声明を発表した。

 メンバーは▽石原慎太郎(東京)▽橋本昌(茨城)▽福田富一(栃木)▽大澤正明(群馬)▽上田清司(埼玉)▽森田健作(千葉)--の各知事。声明は「政権が交代しても、八ッ場ダムが治水・利水上必要不可欠な施設であることに変わりはない」と指摘。前原誠司国土交通相の建設中止表明について「中止理由や治水・利水の安全性確保について代替案を提示することなく、一方的に表明したことは、あまりに無責任で極めて遺憾」と批判し、現地住民の生活再建の青写真を12月28日までに示すよう求めた。

 各知事はこの日、ダム本体の建設予定地やダム湖に水没する川原湯温泉、住民の移転先となっている代替地などを視察。地元住民との意見交換会に臨み、石原知事は「勝利した政権の公約だから、決めたことだからというのは、どう考えても民主主義にもとる」と批判した。【庄司哲也】

 ◇国交相「変えぬ」

 共同声明について、前原国交相は「内容を精査して判断したい」と述べたものの、中止方針については「今までの考え方は変わりません」と堅持する姿勢を示した。

毎日新聞 2009年10月20日 東京朝刊

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