警視庁は17日、ネットカフェの防犯対策を検討する有識者懇談会の初会合を開いた。来月中旬にも、本人確認や利用記録の保存などを業界に徹底させるための提言をまとめる予定。
懇談会には刑法などが専門の前田雅英・首都大学東京教授やシドニー五輪水泳銅メダリストの田中雅美さんら5人が出席。冒頭、警視庁の山下史雄・生活安全部長は「ネットカフェを犯罪の『インフラ』にさせることなく、安心して利用できる環境をつくる必要がある」と述べた。
同庁は今春以降、警察署ごとに管内のネットカフェ店を集めた連絡協議会を設置し、業界に対して繰り返し防犯対策の強化を要請してきた。だが一向に改善の傾向がみられないことから、有識者懇談会でより踏み込んだ対策について検討してもらうこととした。(19:01)