2009年10月20日 12時13分更新
山口県上関町の原子力発電所の建設計画をめぐって、中国電力が住民の抗議活動を禁止するよう求める仮処分を裁判所に申し立てたことを受けて、山口県内の主婦たちで作る市民グループが中国電力に対し、住民の理解を得ないまま作業にとりかからないよう求める申し入れを行いました。
申し入れを行ったのは、山口県内で子育て問題などに取り組んでいる主婦たちでつくる市民グループ「未来につながる生命を育てる会」のメンバー、10人です。
メンバーらは、20日の午前、広島市中区の中国電力本社を訪れて、住民の理解を得ないまま、作業にとりかからないよう文書で求めました。
原発の建設計画をめぐって中国電力は、10月9日、反対する住民の抗議活動が妨害行為にあたるとして、埋め立て工事を行う海域での妨害行為を禁止するよう求める仮処分を山口地方裁判所岩国支部に申し立てました。
これについてメンバーらは住民の理解を得る努力が不十分だとして、原子力発電所の必要性や安全性について、住民に説明するよう求めました。
これに対して中国電力の担当者は、地元住民の理解が得られず、やむを得ない措置だったことや、原発には十分な安全対策を講じていきたいと説明しました。