2009年10月19日

徳川家康の友愛精神とホスピタリティ精神

まずは、こちらのエピソードをお読みください。 

<引用開始>
1609 9 30 日未明、一隻のガレオン船が御宿沖で座礁し、多数の乗組員が浜に漂着しました。

船名はサン・フランシスコ号、スペイン領フィリピン総督ドン・ロドリゴを長とする乗客,乗組員の総数373 名は、フィリピンからメキシコへ向かう途中でした。残念ながら56 名は帰らぬ人となりましたが、残る317 名は岩和田(現御宿町)村民に救助されました。

この時村人は大いに同情し凍えた異国の遭難者を海女たちは素肌で温め蘇生させ、夫の着物を、食糧を、惜しみなく提供したと伝えられています。

このことは、直ちに領主である大多喜城主本多忠朝に伝えられ、遭難者たちは37 日間岩和田大宮寺に滞在し村民の手厚い保護を受けた後、江戸城の将軍、徳川秀忠に謁見し歓待を受けるとともに、駿府城の徳川家康にも招かれ破格の歓待と豪華な贈り物を受けるなど親しく懇談し、翌1610 年家康が三浦按針に建造させた新しい船で、無事メキシコへ帰国しました。
<引用終了>
御宿町のホームページより
http://www.town.onjuku.chiba.jp/kikaku/400/400kikaku.pdf 


友愛精神、ホスピタリティ精神とは、助け合い、思いやり合い、喜びも悲しみも共に分かち合おうとする精神であり、まさに「生活協同組合」や「労働組合」などの「組合」の理念と同じなのです。 


これからの国家間の関係も、この「組合」の理念を持つことにより、より友好的な関係が構築できるものと思います。 


多くの命を救った村人たちと日本のリーダーの徳川家康が、史実と、現在でも日墨間の友好関係が続いている事実が示すように、「友愛精神に溢れる高貴な人物」だったということは、まさに私たち日本人の誇りです。 


「泣かぬなら泣くまで待とうホトトギス」は家康の性格と信条を表していると言われていますが、現在の日本のリーダー、鳩山首相の性格と信条はきっとこのように表されることでしょう。 


「鳴かぬなら私が鳴こうホトトギス」 


全世界に向けて友愛精神を高らかに歌い上げて欲しい、そう願ってやみません。 


さて、千葉県御宿町とメキシコ、アカプルコ市のサン・フランシスコ号漂着400周年記念事業は来年いっぱい続きます。(日本側の記念事業は、来年3月の年度末で終了しますが、メキシコ側の事業はその後も続き、御宿町も外務省も協力体制を整え続けるそうです。) 


日本の桜の木を1,000本メキシコに贈り、ニューヨークのハドソン川沿いの桜並木のように、日墨友好のシンボルにしていく計画もあります。 


この400年関連事業については、続報を掲載していきたいと思います。 


最後に、一つ問題です。 


「羊が泥穴に落ちたら、出してもらおうと鳴く。豚が泥穴に落ちたら、泥の中で転げまわるだけだ。」
チャールズ・アレン  


この「羊」とは何を意味するのでしょうか。答えはまたいつか。