【モスクワ大木俊治】旧ソ連の親ロシア7カ国で構成する軍事同盟「集団安保条約機構」は16日、今年2月に新設した合同緊急展開部隊の初めての軍事演習を中央アジア・カザフスタン南部のマティブラク演習場で行い、ロシアのメドベージェフ大統領ら各国首脳が視察した。
ロシアは同機構を北大西洋条約機構(NATO)に対抗する組織と位置づけることで欧米に対する発言権の強化を狙っており、今回の演習もその一環と言えそうだ。集団安保機構の加盟国はロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン。
毎日新聞 2009年10月17日 東京朝刊