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楽天打線爆発、岩隈完投!CS第2S進出に王手 (2/2ページ)

2009.10.16 21:08
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楽天打線爆発、岩隈完投!CS第2S進出に王手
ソフトバンク戦に先発、見事完投勝利を果たした楽天・岩隈=Kスタ宮城(撮影・恵守乾)【フォト】

 涙の出陣だ。決戦前の全体ミーティングで、野村監督が約5分間の訓示。選手、コーチに向かって、初めて自身の去就を明言した。

 「私事で申し訳ないのですが、最後通告がありました。島田(オーナー兼)社長に確認したが、日本一になっても続投はないとのことだった」

 静まりかえるミーティング室。ポツリ、ポツリと語るうち、感極まった知将は「(来季も)みんなと野球がしたかった。すみませんでした」と声を詰まらせながら頭を下げた。頭を下げて数秒…顔を上げると「よし、頑張ろう!」とあえて明るい声を上げ訓示を締めた。それは、涙を悟られないための、精いっぱいの強がりだった。

 訓示では「ここで心を一つにしなければ、もう一つにするチャンスはない」とも話したノムさん。自身の解任問題、リンデン騒動でゴタゴタしたチームに必要だった一致団結は、決戦直前の思わぬ涙でもたらされた。

 真っ先に気を吐いたのが、1番で起用された高須だ。野村監督からCSの「キーマン」に指名された男は、一回の第1打席で難敵・杉内から先頭打者アーチ。楽天ファンで埋まった左翼席に白球を突き刺した。「これでチームに勢いが出ればいい」。その言葉通りに、打線に火がついた。

 「打線は水物。打ってくれたらもうけもの、くらいの気持ちだよ」と話していたノムさんも、序盤の7点に驚きは隠せない。追い上げられても六回に3点を重ねた。一つになった野村チルドレンは、本当に頼もしく成長した。




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